「衛生仮説」は「確実な説」へ!
十数年も前になるだろうか、除菌・殺菌剤、カビ取り剤、消臭剤に抗菌剤とありとあらゆるモノが無臭だの無菌だのともてはやされて世の中はずいぶんと清潔になった。
一方では、あまりに過度な除菌や抗菌によって小さな子供たちに自然に備わるはずの免疫抗体ができなくなるのではと危惧されてきた。
これがいわゆる「衛生仮説」。
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WEBサイト「花粉症クエスト」より
国立病院機構相模原病院臨床研究センター長 谷口正実先生 の記事を紹介
人間は清潔過ぎるとアレルギーになりやすいという『衛生仮説』について、「これまで仮説とされてきましたが、もやは『確実な説』としてヨーロッパの学会では議論が進行しています」と谷口先生。
「今の40代以下は、全国津々浦々ほぼ道路が舗装された時代に土埃に触れずに育っています。土埃にはカビ、バクテリアなどのエンドトキシンという物質が含まれて、1歳~1歳半ぐらいの間に土埃に接するといい意味で刺激になりアレルギー、アトピー体質になりいくい。とりわけ牛や馬と一緒に育つとアレルギーに極端になりにくくなります。ヨーロッパ中心に複数の研究結果が報告されており、もやは間違いありません。遺伝よりも環境因子の方がアレルギーを左右するのは確実です」。
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さぁーどうしますか、やはり「衛生家族」でいきますか。
梅雨入りとカビ・ダニ対策
中国地方 広島も6/5に梅雨入りしたとみられると気象庁が発表。
いよいよ住宅内、特に浴室、玄関、押入れなどの湿気溜まりにカビの増殖が盛んとなってくる季節。
ともなって、カビを餌とするダニの繁殖も増加する。また厄介なことに気温、湿度の上昇に合わせて建材、家具、日曜品のあらゆるものから放出される化学物質の濃度が上がってくるのもこの時期からである。(室内に3,000種類の化学物質が浮遊しているといわれる)
シックハウスの相談が増加してくるのもこの時期からである。
相談を受けていつも感じることは、とにかく換気が不十分なお家がとても多い。
澱んだ空気の中では、健康な人でも不調をきたす。
ぜひ晴れ間が出たときは、窓を開けて換気をとってほしい。
なぜ梅雨に入ると体調が悪くなるのか
近年は春が短くなったようだ。
5月の連休あたりからグッと気温が上昇し、まだ汗腺機能が間に合わず汗が出にくい。
体温の調整や暑さへの対応ができないので体が不調である。
その間に梅雨入りとなり、ますます不調が続く。
これは、体調維持に大切な自立神経の役割が大きく影響しているということ。
化学物質過敏症の大きな因子となる「イソシアネート」
塗料、内装材、家具、芳香剤、柔軟剤から化粧品にいたるまで、その種類は多岐にわたり、今も増加してる。
それらの商品自体は安全とされていても、何らかの事情で剥離、分解などによりイソシアネートが気化し多量に吸い込んでしまえば、化学物質過敏症の発症へとつながることになる。
とても便利な材料なだけに、早急な対応が難しい。
参考記事
ビジネスジャーナル
ヘルス・ライフ
受動喫煙による頭痛について
ドライバー要注意! 花粉症で事故の危険。
花粉症といえば、「鼻水とくしゃみ」。
なんと運転中、
くしゃみ1回が0.5秒とすると、
時速60キロ走行なら8メートル進むことになる。
くしゃみが3、4回連発すればたいへん危険な状況となりかねません。
引用記事
日本経済新聞 WEB版から