今更、シックハウスなのか
私がシックハウス診断士事務所 広島を開設するまで
ざっと年表を書いてみると
- 1987〜 広告代理店勤務 住宅、マンション等の販売企画に携わる
当時のモデルルーム等で私自身に化学物質過敏症が発症し始める
- 1996〜 工務店に転職
自然素材を選択した安全な住宅建築を目指す
- 2009〜 独立起業 ひつじ舎 創業
自然素材 塗料 羊毛断熱材等の 販売
減アレルギー住宅のアドバイスおよび施工
減アレルギー賃貸リノベーションのアドバイスおよび施工
- 2011 株式会社 ひつじ舎 へ法人設立
- 2013/7 シックハウス診断士 広島 開設へ
広告代理店時代の後半にかけて、モデルルームや新築住宅に入ると、気分が悪くなり、目眩や吐き気をもよおす事があり、当時は新築の臭いはこんなもんで当たり前、新築はいいもんだぐらいの気分で、その症状が室内にあるとは思ってもいなかった。
が、新聞記事、生活雑誌、本屋の書棚に小さくではあるが「室内環境汚染」なる今までに聞いたこともない言葉と実態が紹介され始めた。
自分の症状の原因はこれかと確信する。
それからは情報を集めながら、クライアントに安全な住宅販売企画を提案するも相手にされなかった。
折しも当時、我が家を建てたところで(そんな実態が分かる前で、シックハウス満載の家である。しかし誰も知らず、知識も情報も無く誰も責める訳にはいかない。)、建設を請け負ってくれた会社の社長と酒を交わしながら、今の現状とこれからの住宅の行末を案じていたところ、一緒に安全な家を造ろうと誘われ、右も左も分からなぬまま工務店に移った。
当時、本当に広島市内のどの建材店、材木店には安全と言える商品は一つも見当たらなかった。
情報を探り国内外から、安全できる自然素材由来の商材を一つ一つ選択し、2004〜2006年にかけて、ようやくこれなら安心して健康に暮らすことのできる住宅づくりに目処がついた。
そして、2009年にこれらの商材の販売促進と健康な住まいづくりのアドバイザーとして独立開業する。
2013年の住宅展(東京国際展示場)にてシックハウス診断士協会の方に出会い、広島での事務所開設を要望される、この時思ったことは「自分の中ではシックハウス等については2006年に目処がついた事で、今さらシックハウスなんか…」が感想。
しかし、話聞くにつれ世の中ではもっと深刻な住宅のみならず、家具、家財、衣服、化粧品から洗剤、殺虫剤、消臭剤とありとあらゆる化学物資によるアレルギーが増加傾向にある現状を聞き決心をして、2013年7月に事務所を開設し現在に至る。